2008年6月25日水曜日

ダイカストを行う為に本当の注意点

ダイカストの仕事を長年行っている中で、実際に力を入れなければならない部分を記載していきます。
本来ダイカストとは、金型と言う熱交換機を使いダイカストする訳ですが、熱交換機で有る金型冷却水にあまりにも配慮が無い事がダイカストメーカーを見て解ります。
冷却水に付いて、「日本は世界中で一番良い水で有る」などと言う人も居ますが、
答えは!「良い水では無い」と言う事です。
水道水、井戸水を含めて、人間が飲んで美味しい水と言うのは、ミネラル分を含んでおり、
飲んで美味しい水な訳です。
金型冷却水、機械冷却水にその水を使用すると、ミネラル分が悪さをします。
カルシューム、ナトリュームなどなど!
工場内配管内に錆を発生させ、金型冷却管内に堆積物を発生させる為、錆による冷却水流量の低下と、堆積物により金型の熱交換が低下してきます。
金型冷却の堆積問題で例を上げれば、
新型、更新型を製作して最初は湯回りが悪いが、数回鋳造して行く内に湯回りが良くなって来る事を経験された事は無いでしょうか?
ゲート方案、鋳造条件はそのままで。
一つに、金型冷却回路に水の体積物が付着してきて金型温度が上昇した事が原因と考えられます。
そのまま放置して、鋳造を続ければ金型温度が上がりすぎて、金型へのトラレ、焼き付き、ヒケ割れの原因となります。定期的に清掃が必要ですが、清掃と言っても!!大変な作業です。
ダイカストマシンを5台、10台で製造を行っている工場からすると人間で清掃するなんて何人かかるの?では、装置で清掃する事では?キレイに除去出来るの?洗浄液の廃棄処理は?
どんどん問題が出てきます。
一般のダイカストメーカーですと、放置されてるか、適当に掃除をしているだけ!が現状です。

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